理想の働き方
「女性の社会進出」や「女性が輝く社会づくり」と言われているけど、私はキャリアアップして社会進出したいわけでも特別輝きたい訳でもなく、「家庭とバランスを取りながら程々に社会復帰したい(今は)」と思っていました。
都内では両親が共働きの正社員でさえも保育園に入ることが出来ない時代に、バランスを取って働くということは最も贅沢なことなのではないかとさえ感じます。
私が今の会社で働き始めた当初は、勤務実績を作って保育園に入れようと考えていましたが、区役所に問い合わせて甘い考えだったことを思い知らされます。子連れ出勤は認可保育園のポイントではマイナスポイントが付加されてしまうのですね。
そして保育園に入りフルタイムで働くということは、所謂キャリアママの生活と同じようになるということで、それがものすごく大変なことだということは、私がOL時代に定時になると走って帰る同僚ママさん達を見て感じていたことです。
当然帰宅してからの家事と育児は想像を絶するほど大変だろうと思います。16時定時の私ですら、帰宅後の家事と育児は本当にてんてこ舞いです。
だからといって専業主婦のころ、1歳後半を過ぎた頃の子どもと二人だけの生活というものも決して楽なものではありませんでした。
個人差があると思いますが、これは体力的なものというより精神的な負荷が大きいと思います。私は当時、とにかく子供と離れたい、大人とまともな会話をしたいと感じ続けていました。
そんな私にとって子連れ出勤はまさに奇跡のような職場でした。
「奇跡のような職場」という表現は一緒に働いている他のママさんたちも言っていました。
このような職場が増えて欲しいし、どんな会社でも出来る可能性があると思っていますが、
前提として会社の協力や、そこで働く人達の理解、親子の関係がとても重要なものだと感じています。