保活に惨敗した日を思い出す
もう春ですね…
保育園の悲喜こもごもが聞こえてきて、3年前の自分を思い出します。
私の話ですが、妊娠初期に切迫流産の診断があり、引き継ぎだの産休だのする間もなく妊娠2ヶ月の頃に会社を辞めました。
子どもが半年、そして一歳になった頃にも、この職場の方々に復職を勧められましたが、半年、一年と専業主婦をした私に109点は高い高い壁。
唯一空きのあった認可外の保育園は保育料が高すぎて断念。
これは40過ぎて子どもが中学でも入らない限り無理だな、と。
でもそのとき仕事のブランクは十数年間となり、
手に職もなく、ブランクがある私には仕事は選べる状態じゃないだろうと。
天職を得ていたという訳ではないけど、もうあんな風に働けない、生きられないのだなと、まざまざと感じて凄まじく落ち込んだのは、やはりこの時期。
そして落ち込んで荒れ果てた私を見て、今の会社を紹介してくれた、友人。
さらにとき同じ頃、前職の友人が在宅で外注の仕事を紹介してくれたりと、
過去の友人たちが仕事を運んできてくれたのでした。
私の場合はただただラッキーだったというだけなのだけど、
それまでフルタイムで働くことだけが全てだと思っていた労働に対する価値観が、ガラリと変わった時期でもありました。
いろんな仕事で、小さく働きながら、家庭、育児とのバランスを取るという今の働き方は、
目指して手に入れたものではないけれど、今の私にとっては理想的なスタイルだと実感中です…
全ての会社が子連れ出勤をする必要はないと思うけど、
一時的にでも、一日のうち僅かでも、
フロアの片隅や使っていない会議室などで子連れ出勤が出来れば、
急場を凌げる人は多いのではないかと思うことがあります。
仕事を辞めるのは簡単ですが、辞めてしまうと戻ることはできません。
おそらく子どもが落ち着いたころの復職が望めないとなると、
その家庭の将来設計には大きな影響を及ぼすでしょう。
今を犠牲にして未来を取るか、未来を犠牲にして今を取るか、
これは男性だの女性だのという話ではなく、家族のテーマだと思うのです。
結婚も妊娠も出産も、働くことも、本当は幸せなライフイベントな筈なのにどうしてこんなに苦しめられないといけないんでしょうか。
このところニュースなどでも保活がうまくいかず仕事を辞めるかもしれないという話を聞いていたら、なんだかこんな気持ちになりました。