子連れ出勤の使い方
子連れ出勤が少しずつ話題になってきて、時代のニーズみたいなものも確かに感じる今日このごろです。
確かに
- 職はあるが実家が遠く、保育園に入れたとしても病児保育が厳しい家庭
- なんとか乳幼児期は乗り切ったものの小1の壁からの意外と多い小学校の長期間休み
- (私のように)切迫流産などで急に仕事を辞めざるを得ず(職を失い)、または非正規雇用のため妊娠(=職を失う)ことになり、産んだものの待機児童となった家庭
今都内で子供を産むのであれば、夫婦共働きの場合、
- 保育園が確保できて実家が近いこと、そしてその実家を頼ることができること
- 1馬力で家庭経営できること、また一方が仕事に未練がないこと
など満たしていなければ、子を産むというのはかなり茨の道
自分で出来る対策としては、
1の場合実家の近くへ越す、又は親を近くへ呼ぶ。これは各々の家庭環境によって多くの場合容易くはないだろうことは容易に想像出来る。
2の場合、多くは有給や学童を利用することになると想像するけれど、その学童も現在定員が溢れる状態。
3職を失うと、仕事と保育の「ニワトリとタマゴ」状態の無限ループ。託児付の職場といえば医療職が殆どで有資格者出ない限り難しい。
子を持ちたい100組の夫婦がいたとして、先ず保育園や収入の面で条件をクリアしている人達はどれくらいいるんだろう、そして対策1~3をクリアできる人達はどれくらいいるんだろうと思う。
子連れ出勤をしている私ですが、基本的にはやはり保育園か託児所が整っていることを望んでいます。
ただ、こういう状況を少しでも緩和するために会社にも出来る役割があるんじゃないかとも感じるようになりました。
会社が出来る役割は、
- 時短・フレックス、在宅ワークなど
- 配置転換、人員増減など
- そして、場合によっては会社に連れてくることを許容する
など。
最初の二つはむしろ、会社が整備して置かなければ周囲の社員さんたちに負荷がかかり、コミュニケーションや環境を悪化させてしまうことに繋がりそうです。
育児中は、時間通り・予定通りということが本当に難しくなります。
ワーク・ライフ・バランスと言われて久しいですが、ワークとライフを完璧に分け、メリハリのある生活をする、ということが本当に困難になるのです。
なので、ワークとライフをミックスしてほしい。ワーク・ライフ・マーブルが出来ると嬉しいのにと思っています。
そしてこれはもちろん、お父さんたちにも。
子連れ出勤はまだまだ発展途上の取り組みで完璧な解決策ではないと思っています。
向かない職場環境の会社も多いと思います。
けれど、会議室を1部屋だけ緊急時の臨時子連れワーク部屋にしたり、小学生以上であれば夏休み期間中のコアタイムは子連れ可にしたり、出来る工夫はあるように感じています。
子連れ出勤の子供というのは、0歳~12歳くらいまでの子供を指していることが多いように感じますが、
1歳までは殆ど動かず、泣き声も大きくなかったり、抱っこ紐で抱っこしたまま授乳していれば殆ど騒ぐことも殆どなかったという印象です。(モーハウスさん)
また、6歳を過ぎると言うことが分かるようになり1時間くらいであればブロックやプラレール、DVD鑑賞もできようになると思います。(サイボウズさん)
困難なのはこの間の2歳~4歳くらいまでの子(ソウ・エクスペリエンス)ですが、ここは一先ずおいておいても、
モーハウスさんやサイボウズさんのように、状況をみて臨機応変に子連れ対応するということは十分可能なのではないかと感じています。
働き、子を産み育てる中で、会社ができることを1度具体的に考えて見る機会を一先ず設けてみるだけでも、その職場にいる親たちは救われる思いがするようになるのではないでしょうか。
いろんなものを巻き込んで、少しずつ状況が改善されるといいな、と一人の親として思います。